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―福祉用具・住環境「浴室」―

平成22年2月20日@品川区中小企業センター

 以前に福祉用具の研修を行ってから2年弱近く経ちました。要望は多い中、なかなかスケジュールの関係上実現していなかったのですが、ついに先日、福祉用具研修第2段を開催することができました。講師の方は、以前スタッフより大好評だった「パナソニックエージフリー介護チェーン」顧問の船谷先生(作業療法士・福祉用具プランナー等)に引き受けていただきました。京都出身の先生による関西弁での楽しい講義となりました。2時間半という短い時間の中で、要点を絞り、実技と“考えること”に重点をおいた講義が行われました。。

まずは資料を見ての講義でした。浴室の図が入った資料を使いながら要点の説明でした。今回のテーマは福祉用具の「浴室」だったのですが、それは“扱う”テーマであり、講義自体の目的は“考える癖をつけ、方法を学ぶことによって引き出しを増やすこと”でした。そのため、船谷先生の講義は、どうしてそういう風になるのか、という背景をじっくり説明する、ということに重点をおいていました。例えば、お風呂のドアは引き戸がベスト・・・なぜか?といったことです。良いと言われれば良いのでしょうが、なぜそれが良いのかを知ることにより、考え方の引き出しが増え、応用を利かすことができるからです。

 そして、ただ説明を聞くだけでなく、まず高齢者の身になって体感をしてみることで、その知識が身につきます。

 そして実践です。棒を椅子に渡して浴槽のヘリにみたて、杖をハンドグリップや手すりに見立ててどういった位置に、どのように取り付けたら良いのかをグループで検証しました。大切なのは考えること。各グループ、さまざまな意見を出し合いながら検討します。

 

 

 縦1本場合、横1本の場合、縦2本の場合、L字型の場合と色々と試してみます。また、普通の姿勢の方と円背の方では手を挙げたときの角度が違うため、どのように工夫したら良いか?等の検証も行いました。

  

  

 色々と試してみて、それぞれのグループである程度の結論は出ました。しかし、船谷先生は、身体状態・環境によって何が最良かは変わるものであり、したがって“この方法がベスト!”という方法は存在しません、と締めくくりました。だから、大切なのことは“考える引き出しを増やすこと”にあるのです。

 通常、私たち訪問看護師・セラピストがお客様の福祉用具を選定するわけではありません。それはケアマネージャーの領分です。しかし、より身体状況を医学的に把握している医療者が、身体と環境とを照らし合わせ、その方にとってより良い生活を送るアドバイスができたらどれだけ素晴らしいだろう・・・そういう理想の下に行った研修でした。

 最後にパナソニックエージフリー介護チェーンの方より、最新のポータブルトイレとシャワーチェア、バスグリップの紹介があり、今最も進んでいる技術を見せていただきました。介護用品の進歩は日進月歩で、メーカーは多数の試行錯誤を繰り返して開発していることを、深く感じました。

 


 

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