「福祉用具研修」
平成20年6月7日@目黒中央町社会教育館
主にベッド関連と車椅子への移乗における福祉用具の研修を行いました。講師は「松下電工エージフリーショップス」の船谷先生(作業療法士)。先生ご本人が関西出身であることから関西弁での楽しい講義となりました。福祉用具の紹介・解説はもとより、それに関連する技術や知識などの説明も豊富にしていただきました。2時間という短い時間ながらも要点を絞り、実技を交えて指導していただきました。

船谷先生の講義の特長は、「実体験」を重視するということでした。ただ説明を聞くだけでなく、まず体感をして、その後介護者の立場になるという段階を踏むことで、自分が実際に高齢者に対して看護・リハビリを行う際にどのような点に注意したらよいのか、どのように身体を使ったらよいのかということを実感できるため、大変理解しやすく、勉強になるものでした。
介護ベッドに関する講義では、2モーターと3モーター形式のものでその適応基準が異なること、背上げを行うときは、脚上げ→背上げ→脚上げ→背上げの順に行っていくこと、そして概ね50度程度背上げを行うと背部と腹部への圧迫感が生じるということを体験しました。「こんなに苦しいの!?」と改めて実感し、圧迫の除去の重要性を痛感しました。
また様々な介護用具がある中、実際は家の中にあるもの(ビニール袋やタオル等)を使っても介助は可能であることも教えていただきました(図はずり落ちを治す方法)。福祉用具の研修ながら、それらを使用しなくても工夫すればなんとかなるということを教えていただいたことは、本当にありがたかったです。

車椅子への移乗ボードの講義では、その存在は知っているが、実際の使い方とそのコツはよく知らないというスタッフも多く、カタログでは分からないことが学べて、勉強になりました。

全体を通していえることは、いつも自分が高齢者の方に対して接している何気ない行動や言葉掛けを変えるきっかけとなったということです。実体験をすることで、されている側の気持ちが分かり、今後の訪問看護の行い方、接し方を見直してみようと思ったスタッフも少なくありませんでした。
●参加したスタッフの感想●
・ベッドに自身が乗ることで、「お客様」の立場(感じ方)を実体験できた。
今後の実際の場面で常に念頭において進めていきたい。
・同じ「もの」を使うにしても「使うひと」の持っている知識(スキルやセンス)一つで、
上手く活用されるか否かが決まってくると強く感じた。
・家にあるものでも、福祉用具の代用が可能(厚めのビニール袋やバスタオルなどで
寝たきりの方の上方移動など)であることを知り。是非実践したいと思った。
・福祉用具の種類はかなり多数に及び、すべてを把握することは困難だと思うので、
現場でも 福祉用具業者の方と連携をとって色々話を伺い、より有効活用できるものを
選択したいと思った。
・スライディングシートなど、カタログだけでは分からないコツがあり、介護者の
負担を考慮すると、今回説明していただいた用具を導入・使用することも
良いことだと勉強になった。
・ベッド上の移動や体位変換など、介護するご家族へアドバイスすることが増えた。
・講師の方のお話が楽しく、引き込まれるような感じで良かった。
・介護者と介護される側のお互いの負担を軽減出来る方法が、解剖学的根拠に
基づいていたため、説得力があった。
・福祉用具の代替品や、ハンドリングのテクニック等、多くのことを実技を通して学べ、
大変勉強になった。 すぐに使え、有効であると感じた。
・福祉用具に関しても、ベッドも基本的なことでありながら、知らない事も多くあり、
今後の選定時の参考にしたいと思う。
・第二弾も期待したい(多数)